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2006.12.08

株主優待を歓迎しない理由

 書店のマネー・投資関連のコーナーでは、株主優待を特集した雑誌や書籍が平積みになっています。
 根強い人気があり、株主にとって嬉しい制度ですが、株式投資をする場合、株主優待に目を奪われすぎるのはあまり賢明ではないと考えています。

 そもそも、株主は出資の対価として、企業価値の上昇に伴う株価の上昇や配当などで利益を実現すべきものです。株主優待で利益配分を求める必要はないはずです。(私は株主優待と同様、配当が優れた株主還元策だとは思っていませんが・・・)

 株主優待は、株主に阿る経営者からサービスや製品などの無償提供を受ける行為。株主優待の実施にはコストが発生しますので、その分だけ投資先企業の収益は圧迫されます。
 これらのことを勘案すれば、投資先企業の製品やサービスを、オーナーである株主自らが収奪する行為だとすら思います。極論すれば、株主が自分で自分の首を絞めているようなものです。

 投資家にとって有効に活用できる株主優待ならば活用するのも一考だとは思いますが、だからと言って、理論的にも現実的にも「得をしているわけではない」という事実は念頭においておくべきだと思います。

 株式の投資先選定(銘柄選定)で、株主優待実施企業を徹底的に排除するのは現実的ではありません。
 ただ、あえて申し上げるならば、株主優待を導入していない企業の方が望ましいように思いますし、「株主優待を充実させよ!」と声高に主張する株主が跳梁跋扈しているような企業には、あまり投資したくありません。

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