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2006.10.19

株式評論家の各種銘柄(企業)への投資判断について思うこと

 雑誌、マネージャパン2006年12月号を読みました。
 マネー雑誌らしく、派手な内容が多いのですが、毎号楽しく読んでいます。

 ところで、マネー雑誌では数多くの銘柄診断がなされています。率直に申し上げて、これらの銘柄診断や推奨銘柄はアテになりません。
 マネー雑誌における個別銘柄についての記述について、突っ込んでも仕方がないのですが、本日はあえてツッコミ。

 事例として、恐縮ながら、木村佳子さんの見解を取りあげます。
 彼女は「銘柄相談室」(72ページ)で、読者からのHOYA(7741)の見通しついての質問に対する回答で、

 同社は時価総額が2兆円近くあり、買収されるリスクは小さいと思います。

<中略>

せっかくの優良株ですから、長期で5000円突破を待ってみるのもひとつの手です。

 と述べています。どうやら、買収リスクが小さいことが保有継続推奨(?)の根拠のひとつになっているようです。

 翻って、「プロが厳選!今月の注目株」(77ページ)では、TDK(6762)について、

 2007年からの商法改正に伴う三角合併解禁で、米国企業が日本企業の買収や統合を株式交換で行うことができるようになる。自分を外国人と置き換えると、なんとしても欲しい日本企業はどこだろう?

<中略>

 株価9000円台ですでに時価総額1.26兆円に迫るが、今の価格帯ではM&A(企業の合併・買収)に狙われるリスクがある。増配や個人向けIR(企業の広報活動)の強化などでさらなる上値を期待したい。

 と述べています。こちらでは、買収リスクがあることが推奨の根拠となっているようです。
 買収リスクは、高い方が望ましいの?低い方が望ましいの?買い要因?売り要因?

 株式投資をするにあたって、企業のどこに着目すべきなのか、事情は個別の企業によって異なります。経営者や事業内容などを判断して、同じ買収リスクが、ある企業にはプラスに作用し、別の企業にはマイナスに作用することもありえます。

 木村佳子さんはさまざまな事情を勘案した上で、投資判断を下しているのでしょうが、恐縮ながら、私にはその判断の根拠が明確には見えてきません。
(増配や個人向けIRが株価上昇(上値)につながるとの見解にも、若干の疑問があります)

 雑誌などで語られる推奨銘柄、参考にするのは結構なのですが、鵜呑みにするのは避けた方がよさそうです。買収リスク一つとっても、個別銘柄によって、投資判断が分かれます。
 話半分に聞いておいて、自分で判断することが不可欠なように思えてなりません。

PS. 木村佳子さんを批判する意図はありませんので念のため。また、買収リスクについては、余程の時価総額を有する一部企業は例外として、暴論ながら「リスクに晒されているくらいが丁度いい」ような気もします。個人的な好き嫌いで申し上げれば、おかしな買収防衛策を講じるような企業は好きではありません。

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