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2006.10.23

ジム・ロジャーズ氏のポジショントーク?

 最近、ジム・ロジャーズ氏の露出(?)が増えているように思います。その背景にはおそらく、この商品の存在があるものと思います。勿論、それだけではないとも思いますが。

 ジム・ロジャーズ氏の「商品一般は供給体制が整うまで相当の時間を有し、短期的な供給増は見込めない。一方、需要は拡大中である。よって、価格は当面(2014年~2022年くらいを想定しているようです)上昇をし続ける」という趣旨の見解は参考に値すると思いますし、「商品投資をすべき」という主張にも基本的には同感です。 
(とはいえ、私自身はコストを勘案して、現時点では商品投資を実施していません。投資は株式中心です)

 他方、このような主張にはどうも賛同できません。

 日本の人口は一億二五〇〇万人。そのうち商品に投資している人は一〇万人です。だから私は商品の市場について楽観的なのです。これまで商品を買っていない日本の人たちが買うようになったら、市場は大きく成長するはずです。アメリカもヨーロッパも同じです。まだまだ商品に投資している人が少ないのです。もし、アメリカやヨーロッパの人たちも商品への投資を始めたら、市場は大変な勢いで上昇するでしょう。
 アジアの人口は三〇億人。このほとんどが、株式には投資しているのに、商品には投資していません。

<中略>

 多くの人たちが、商品こそ投資すべき対象だと認識したら、非常に強い上昇局面となるでしょう。

フィナンシャルジャパン2006年12月号p21より引用)

 あからさまなポジショントークじゃないの?と、一応ツッコミを入れておきます(笑)。
 ジム・ロジャーズ氏の主張に一理はあると思いますが、市場参加者が増えれば、上昇相場がするという発想にはささやかな異論を唱えたいと思います。仮に、相場が上昇するとしても、実需を超えた資金流入があるとすれば、それはバブルに過ぎないものになると想定されます。
 「市場参加者が増えるから、先回り投資しておくべき」という発想はあまり合理的ではないと考えています。
 もちろん、市場参加者が増えることは、より効率的な市場形成に資することが想定されますので、基本的には歓迎すべきことだと思います。

 ところで、投資判断にあたっては、ジム・ロジャーズ氏は

 一生懸命自分で勉強してください。きちんと自分で調べてから投資を行ってほしいのです。
(先ほどと同様、フィナンシャルジャパン2006年12月号p21より引用)

 とも述べています。やはり、都合のいい情報だけに飛びつくのではなく、自分自身で考えることが大切なようです。

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