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2006.09.23

ヘッジファンドも万能ではない

 昨日(2006/09/22)の日本経済新聞に「ヘッジファンド巨額損失」という記事が掲載されていました。過剰反応する必要などないのですが、少し触れたいと思います。

 米ヘッジファンドが天然ガス相場の急落で変調してきた。アマランス・アドバイザーズが五十億ドルの損失を計上、マザーロックは解散に追い込まれた。資源高をにらみ流動性の低い商品にまで手を広げた結果、市場の急変に対応できなかった。利益や損失を確定するため商品投資を縮小するファンドもあり、投資マネーの「商品離れ」が加速する可能性がある。
 アマランスはエネルギー取引など多様な投資手法を採用する「マルチ・ストラテジー」と呼ばれるファンド。ハリケーン到来による供給不足を予想して天然ガスを買い増す「ハリケーン・ロング」と呼ばれる投資に傾斜していたが、天然ガス先物の急落で九月第一週だけで五十億ドルの損失を計上した。

<中略>

 ヘッジファンドは株式や為替など広範な変動商品を、先物やオプションといった金融派生商品(デリバティブ)を駆使して運用。運用資産は米国を中心に世界で一兆二千億ドルに達し、ファンドは一般投資家にも販売されている。最近の資源高をうけエネルギーや金属への投資を積極化するファンドが増加gしていた。
 アマランスには、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどが運用するファンドが出資している。商品投資の失敗はヘッジファンドに出資する年金基金など機関投資家の財務内容に影響する懸念もある。

 ノーベル経済学賞受賞者を含む、正解最高峰の頭脳が集結されるヘッジファンド、LTCMでさえも破綻してしまったように、耳にあたりの良い言葉「ヘッジファンド」に過度の期待を抱くことは禁物です。

 分散投資の一部として取り入れることは否定しませんが、一般論として、かなりの高コストであるのみならず、運用者にカモにされている可能性も否定できませんし、投資先の中身が見えないというケースが大半です。

 たとえば、代表的な手法である「ロング・ショート」にも、「股裂き状態リスク」があります。
 つまるところ(?)、絶対収益の獲得を目指すファンドが絶対収益を獲得できるわけではないのです。

 オルタナティブとかヘッジファンドとか、なんとなく素晴らしいものであるかの酔うな印象がありますが、本当に有利な投資先かどうか、一度検討してみるのもよさそうです。
 もしかすると、喧伝されている過去の実績ですら、まやかしかも知れないのですから。

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