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2006.08.10

日興の大型人気投信「ベストナイン」は高コスト

 昨日(2006/08/09)の日経金融新聞の記事を紹介します。5ページには、 日興の大型人気投信「ベストナイン」、信託報酬、実質3%超も、コスト構造の説明課題 という記事が掲載されていました。

 日興コーディアル証券が販売する投資信託「ベストナイン」に投資家の資金が流入している。国内外の株式・債券・通貨の売りと買いを組み合わせるなど高度な運用手法が売り物。申込手数料はゼロの半面、年間の管理・運用手数料(信託報酬)は最大で投資額の四%超かかる。「高すぎる」との批判も一部にあることから、ベストナインのコスト構造を分析。運用の高度化によって上昇傾向にある信託報酬の現状を探る。
 ベストナインの信託報酬(クラスB受益証券の場合)は、固定部分が年率で投資額の二・五五五%。ファンド・オブ・ファンズであるため他の投信も投資対象。資料には小さな文字で、他の投信の信託報酬が最大一・五%上乗せされることが記されている。トータルの信託報酬の上限値は四・〇五五%となる。
 もっとも、運用を担当するメロン・グローバル・インベストメンツ・ジャパンによれば「他の投信の信託報酬はディスカウントしてもらっている場合も多く、上乗せ分は〇・六%程度」。実際の信託報酬は三・一五%程度となる計算だ。
 水準自体は割高。例えばヘッジファンドや不動産、商品など十三種類の資産に分散投資する野村アセットマネジメントの「ノムラ・オールインワン・ファンド」の信託報酬は最大二・〇%。はやりの「三分法ファンド」では、信託報酬が一%未満のものも珍しくない。
 ベストナインの信託報酬が高いのは、「オーバーレイ」というハイテク運用を取り入れているため。これはデリバティブを利用して現物資産とは相関性の低い投資枠を作る手法。投資額の一割程度を証拠金とし、グローバルの株式・債券・為替それぞれで割安な銘柄を買って割高な銘柄を売るロングショート戦略を採る。
 このオーバーレイ部分の信託報酬が年率〇・五%あり、「オールインワン」との差につながっている。ただし「オーバーレイ部分の期待リターンは年率五%」(メロン)なので、実現可能性が高ければ信託報酬の上乗せ分は説明が付く。
 信託報酬の高さは、ファンド・オブ・ファンズのため関係法人が多いことも影響している。ファンド選択の助言会社(二社)への報酬が約〇・三%、販売支援を委託している日興アセットマネジメントにも約〇・二%の報酬を支払っている。
 実は販売手数料相当分が〇・六%強、信託報酬に含まれる。「申込手数料ゼロ」がベストナイン人気の一因だが、販売手数料は信託報酬に上乗せしてあるわけだ。
 しかも信託報酬は毎年課されるため、長期の運用成績に悪影響が出やすくなる。投資家ニーズの多様化を受け、今後複雑な仕組みの投信が増えれば、信託報酬の上乗せ要因は増えそう。販売に当たってはコスト構造を含めたていねいな説明が、一段と重要になる。

<以下略>

 長々と引用しましたが、コストを考えると、私にはこのファンドに投資するための合理性を見出すことができません。

 コストが高いことに加えて、そのコスト構造が極めて理解しづらいこともいただけません。あえてきつい言葉で申し上げれば、欺瞞に満ちている手数料体系です。

 単純な事実。投資信託のコストは安いのが望ましいと思います。

 投資対象からのリターンをコントロールすることはできません。しかし、コストは相当程度コントロールすることが可能です。

 山崎元氏はお金をふやす本当の常識―シンプルで正しい30のルールで指摘しています。

コストは確実なマイナスだ!
あやふやな期待リターンよりも、確実なコストに対してシビアになろう
 私はこの見解に賛同です。



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