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2006.08.20

個人向け国債(買うなら5年物より10年物)

 雑誌、プレジデント(2006.9.4)を購入しました。
 「賢明な人は知っている お金の新常識40」という特集が掲載されています。

 あまり興味のない内容もあるのですが、全体としては良い特集だと思います。数多くの記事がありますが、投資関連では、

  1.吉本佳生氏による「人気金融商品 おいしそうな新聞広告は信じられるか」
  2.山崎元氏による「投資信託 見かけの高い利回りの落とし穴は」
  3.川口一晃氏による「個人向け国債 人気沸騰!買うなら5年物か10年物か」

 などが良心的です。一般的な知識として知っておいて損はない。
 そのなかで、「3.」について簡単に触れたいと思います。

 利率は預貯金よりも高く、元本も保証
という見出しをつけた上で、以下のように述べられています。
「どうしてこの時期に」という言葉が、真っ先に口に出てきてしまう商品、それが「個人向け国債五年物」(固定金利型)である。同じ個人向け国債でも、「一〇年物」(変動金利型)は、ここ最近の人気運用商品で私もおすすめしたいのだが、五年物のほうはそうではない。
 そして、金利の現状認識を示した上で、次のようにも主張しています。
 五年物の個人向け国債を購入した多くの人は、この十年間の低金利状態に慣れきってしまい、有事の状態が当たり前のように考えているのではないだろうか。
 だが、それは違う。有事はあくまでも有事なのだ。これから金利は正常な水準に戻っていく。
 そうであるならば、商品の選択をもう一度見直したい。

<中略>

 個人向け国債のうち「一〇年物は変動金利」だが、「五年物は固定金利」だ。したがって、金利上昇の恩恵を享受できるのは、「一〇年物」しかない。どう考えても、五年物は選択肢として浮上しないはずである。

 この考え方には基本的に同意です。
 メリットは「金利上昇の恩恵を享受できる」というよりはむしろ、「債券投資における金利上昇のデメリットを大きく低減できる」という具合に捉えるべきなのだろうとは思いますが、おすすめする商品の結論は同じです。「買うなら個人向け国債一〇年物(変動金利)」なのです。

 当面使用する予定のない資金を安全確実に運用(保全)することを目的とするならば、私の知る限り、これ以上有利な金融商品は見あたりません。
 最近このblogで頻繁にとりあげている、悪質な新型的預金と比較すれば、個人向け国債(十年変動物)がどれほど購入者にとって有利であるかが、お分かり頂けるかも知れません。


PS 川口一晃氏はチャーティスト(チャーティズムとは関係ないです)としても有名です。提唱されている、ペンタゴンチャートなどについてはかなり懐疑的だったりするのですが、今回の雑誌記事については真っ当に書かれていると思います。


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2006.08.17

新型定期預金を推奨するかぁ・・・

 DO楽に「退職金の「積極運用プラン」と「安定運用プラン」徹底比較!」という企画がありました。

 ある条件のもとでの資産運用について、著名FPの畠中雅子さんが、安定運用派として、アドバイスされています。
(詳細はリンク先をご覧ください)

 そこには「運用に回さないお金は、定期性預貯金や個人向け国債を利用しましょう」との比較的適切と思われる内容が掲載されていました。

 でも・・・、運用回すお金の投資先として「新型定期預金」が候補に挙げられているのはびっくり。この記述が畠中雅子さんの見解によるものか、編集者の誤認識によるものなのか、あるいは、私が想像している商品とは別物なのかなど、不明点がありますが・・・。

 新型定期預金に関する私の見解は単純。
 理由は様々ありますが、検討の対象から真っ先にはずしてしまって差し支えありません。期待リターンに対するリスクがあまりにも過大すぎます。


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2006.08.16

胸を張って株式投資。「現在の株価はばかばかしいほど割安」かも知れないし。

 書籍「株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド」から引用です。少し分厚いのですが、おすすめです。

 大恐慌の最中の1932年5月6日にディーン・ウィッター氏は以下のような見解を披露したそうです。当時の株式市場は1929年の高値から85%下落した状況にありました。

 将来について考えられる前提は2つだけである。カオスを見るか、回復を見るかのどちらかである。前者の理論は愚かなものである。カオスが現実のものになれば、価値を維持するものはなく、債権、株式、銀行預金、金は、どれも価値がなくなる。不動産は、所有権が不確実となるため、価値のない資産となるだろう。

<中略>

 現在は最初の不況ではなく、それは最悪のものかもしれないが、過去において自立的な回復が見られ、穏やかに正常に再調整してきたのと同様に、今回も回復が見られるであろう。唯一不確かなのは、それがいつ起こるかということであり、1929年の株価が当時は高すぎると思えたのと同様に、今後数年のうちに、現在の株価はばかばかしいほど安く思えるだろうということ強調したい。

 資本主義の本質を見抜いた、素晴らしい見解だと思います。

 株式投資にリスクがあることは否定しません。
 しかしながら、株式の価値がなくなってしまうことはすなわち、「株式会社」が倒産してしまうということです。このとき、当該企業の発行する債券の価値が保全されないことは明らかです。従業員が路頭に迷うことになるのも明らかです。私たちの預貯金の価値が保全されることもないでしょう。金融機関や各種のセーフティネットも機能を失っているでしょうから。

 もちろん、どのような状況であろうとも、株式会社が倒産することはありえます。とはいえ、「ほとんどすべての企業が倒れてしまう」という事態は考えにくい。拡大再生産を宿命付けられているのが資本主義経済であり、弊害を内包しつつも、この仕組みを通じて社会は全体として幸福になってきました。この傾向は今後も不変だと思われます。

 「株式投資は危ない」などと忌み嫌うことなく、真正面から向き合うことが必要だと思います。それは、好もうと好まざると、私たちが身をおく「資本主義経済」と真摯に対峙することでもあります。

 そして、私たちは株式を通じて、自分自身の資産形成と、社会貢献の両方を果たすことができるはずです。
 あまりピンとこないかも知れませんが、一例を挙げますと、将来の社会に貢献する企業に資金を提供することは意義深いですし、立派な社会貢献なのです。

 「株式は損をするかも知れない」と過度に身構える必要はありません。そう遠くない将来、現在を振り返れば「2006年の株価は安かった」と思えるときが必ず到来するでしょう。そして、「株式投資は汚い」とか「株をやる人間なんて、ろくな人間じゃない?のかも」などと考えて躊躇する必要もありません。株式投資は立派な経済活動であり、社会貢献なのですから。
 例えば、最新版 投資戦略の発想法などでも解説されている通りです。

 株式投資にはマイナスのイメージも付きまといますが、私は堂々と「株式投資しています」と宣言できます。

PS 株式投資は余裕資金で実施しましょう。「リスクがある」のは言わずもがなです。


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2006.08.15

若林史江の株いぢり

 移動中にiPodを使用することがしばしばです。
 ポッドキャストを便利に活用しているのですが、先日、若林史江さんが出演しているラジオ番組が配信されていることを知りました。

 正直、あまり期待せずに聞いてみたのですが、想定外の内容でした。若林さん、イメージダウンですよ(笑)。
 宮川賢氏の番組の1コーナーであることを鑑みれば、納得ではありますが。

 あまり役に立たない内容だと思うのですが、時間&興味のある方はこちらのサイトからどうぞ。iPodがなくても、PCでOKです。

 中学生の頃ならバカ受けして聴いていたかも。思えば遠くにきたものだ???


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2006.08.14

ハナシがうますぎる(ロバート・キヨサキ氏)

 ベストセラー金持ち父さん貧乏父さんの著者として有名なロバート・キヨサキ氏の主張を紹介します。

 YAHOO!ファイナンスのコラム、強みを生かして差のつく投資をしようからの引用です。

 私は最近、10エーカー(約12,240坪)の土地を10万ドルで買った。この土地は、すでにトレーラーハウス(移動住宅)用として使用目的の指定を受けているので、私は、土地をさらに50の区画に分け、各々の区画を2万5千ドルで売却することを考えている。計算すると、10エーカーの土地の総価格は 125万ドルとなり、初期投資額10万ドルにしては結構良いリターンだ。この場合の合法的な強みは、この土地がトレーラーハウス用の土地として指定されていることであり、これはその地域の他の土地にはない強みなのだ。
 どこの土地(アメリカ本土だと推測しますが)を購入して、保有期間がどの程度で、アレがどうしてコレが云々などなど・・・、詳細が分かりませんが、豪快なハナシです。
 眉唾とまでは申しませんが、誇張表現ではないかな・・・と思える内容です。このようなこともあり得るでしょうが。
 とはいえ、「そのようなこと」がさほど頻繁にあるはずもありません。彼の主張に従って勉強さえすれば、誰でも確実かつ簡単に成功できると考えるのは過ち。不動産投資をバラ色の世界であるかのように描いているとすら感じてしまいます。

 賢明なるロバート・キヨサキ氏著作の読者は、投資のリスクも認識しているかと思いますが、あまりにもうますぎるハナシで苦笑してしまいます。
 「土地」とか「不動産」などという言葉からはなんとなく、安心感が漂っているような気がしますので、なおさら、注意しておきましょう。綺麗なバラにはトゲがあるかも(笑)。


PS テレビショッピングで見かける「ロバートキヨサキのファイナンシャルインテリジェンス」の番組内容に違和感を感じてしまう私です。まぁ、ある種の胡散臭さはテレビショッピングで扱われる商品の多くで感じてしまうことですし、それを楽しんでいるのも事実ですけどね。


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2006.08.13

この企業情報を見た人はこんな企業情報も見ています

 YAHOO! FINANCEにアクセスしてちょっとびっくり。
 企業情報を閲覧すると、Amazon.co.jpの商品紹介のごとく、「この企業情報を見た人はこんな企業情報も見ています」という情報が掲載されてるようになっていました。

 たとえば、トヨタ自動車(7203)について閲覧すると以下のように表示されます。

(↑クリックで拡大)

 発想としては面白い。役立つかどうかは別にして(笑)。
 ちなみに、カブドットコム証券では、「過去1ヶ月間にその銘柄を取引したお客様が、他のどんな銘柄を取引しているかを集計し人気銘柄トップ5として表示する機能」がありまして、こちらも情報としては面白い。

 このような発想を発展させて「あなたのポートフォリオのリスクを低減させるのは、これらの銘柄・投資信託です」なんていう情報を提供してくれる証券会社があるととても嬉しい。
 もちろん、過去のデータは過去のデータでしかありません。それでも、リスク管理は非常に重要。最終的な投資判断は自分自身(自己責任)で下しますからぜひともお願いしたいところです。

 分散投資の重要性は認識していますが、自分自身のアセットアロケーションを最適化するのは個人レベルではなかなか大変です。


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2006.08.12

Opera90.1

 先ほど、Opera(Webブラウザ)を立ち上げると以下のような画面が出現。

 なるほどねー、と思いつつ、違和感・・・。
 よく見ると「Opera 90.1」がリリースされたとの内容(笑)。

 ソフトウェアのバクは嫌なものですが、これは許せる。
 気に入ったので、blogにも掲載です。

 なお、Operaの詳細についてはこちらをご参照ください


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2006.08.10

日興の大型人気投信「ベストナイン」は高コスト

 昨日(2006/08/09)の日経金融新聞の記事を紹介します。5ページには、 日興の大型人気投信「ベストナイン」、信託報酬、実質3%超も、コスト構造の説明課題 という記事が掲載されていました。

 日興コーディアル証券が販売する投資信託「ベストナイン」に投資家の資金が流入している。国内外の株式・債券・通貨の売りと買いを組み合わせるなど高度な運用手法が売り物。申込手数料はゼロの半面、年間の管理・運用手数料(信託報酬)は最大で投資額の四%超かかる。「高すぎる」との批判も一部にあることから、ベストナインのコスト構造を分析。運用の高度化によって上昇傾向にある信託報酬の現状を探る。
 ベストナインの信託報酬(クラスB受益証券の場合)は、固定部分が年率で投資額の二・五五五%。ファンド・オブ・ファンズであるため他の投信も投資対象。資料には小さな文字で、他の投信の信託報酬が最大一・五%上乗せされることが記されている。トータルの信託報酬の上限値は四・〇五五%となる。
 もっとも、運用を担当するメロン・グローバル・インベストメンツ・ジャパンによれば「他の投信の信託報酬はディスカウントしてもらっている場合も多く、上乗せ分は〇・六%程度」。実際の信託報酬は三・一五%程度となる計算だ。
 水準自体は割高。例えばヘッジファンドや不動産、商品など十三種類の資産に分散投資する野村アセットマネジメントの「ノムラ・オールインワン・ファンド」の信託報酬は最大二・〇%。はやりの「三分法ファンド」では、信託報酬が一%未満のものも珍しくない。
 ベストナインの信託報酬が高いのは、「オーバーレイ」というハイテク運用を取り入れているため。これはデリバティブを利用して現物資産とは相関性の低い投資枠を作る手法。投資額の一割程度を証拠金とし、グローバルの株式・債券・為替それぞれで割安な銘柄を買って割高な銘柄を売るロングショート戦略を採る。
 このオーバーレイ部分の信託報酬が年率〇・五%あり、「オールインワン」との差につながっている。ただし「オーバーレイ部分の期待リターンは年率五%」(メロン)なので、実現可能性が高ければ信託報酬の上乗せ分は説明が付く。
 信託報酬の高さは、ファンド・オブ・ファンズのため関係法人が多いことも影響している。ファンド選択の助言会社(二社)への報酬が約〇・三%、販売支援を委託している日興アセットマネジメントにも約〇・二%の報酬を支払っている。
 実は販売手数料相当分が〇・六%強、信託報酬に含まれる。「申込手数料ゼロ」がベストナイン人気の一因だが、販売手数料は信託報酬に上乗せしてあるわけだ。
 しかも信託報酬は毎年課されるため、長期の運用成績に悪影響が出やすくなる。投資家ニーズの多様化を受け、今後複雑な仕組みの投信が増えれば、信託報酬の上乗せ要因は増えそう。販売に当たってはコスト構造を含めたていねいな説明が、一段と重要になる。

<以下略>

 長々と引用しましたが、コストを考えると、私にはこのファンドに投資するための合理性を見出すことができません。

 コストが高いことに加えて、そのコスト構造が極めて理解しづらいこともいただけません。あえてきつい言葉で申し上げれば、欺瞞に満ちている手数料体系です。

 単純な事実。投資信託のコストは安いのが望ましいと思います。

 投資対象からのリターンをコントロールすることはできません。しかし、コストは相当程度コントロールすることが可能です。

 山崎元氏はお金をふやす本当の常識―シンプルで正しい30のルールで指摘しています。

コストは確実なマイナスだ!
あやふやな期待リターンよりも、確実なコストに対してシビアになろう
 私はこの見解に賛同です。



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2006.08.06

後悔先に立たず(新型定期預金)

 本日(2006/08/06)の日本経済新聞1ページの記事「金利変動型商品相次ぐ」から引用です。

 日銀によるゼロ金利政策の解除を受けて、金利上昇に対応した金融商品の人気が高まってきた。銀行は段階的に金利が上がる新型定期預金などを相次ぎ売り出し、保険会社でも変動金利型の年金保険の販売が好調だ。先行きの金利上昇を予想する家計が増えているためで、超低金利を背景に普通預金などに眠っていた個人マネーがじわりとシフトし始めた。

<中略>

 あおぞら銀行が六月、東京スター銀行は二月から、段階的に金利を上げる新型定期預金を扱い始めた。東京スター銀で十年物定期に預けた場合、当初の年利一・六%が、三年後に一・八%、六年後に二%に上がる。銀行は金融派生商品を使って金利変動リスクを抑えている。円定期預金の新規預け入れのうち東京スター銀は八割、あおぞら銀は六割を新型定期が占めており販売は好調だ。

<以下略>

 つい先日も触れたのですが、預金者の利益にはなりそうもない、新型定期預金(仕組み預金)が人気を博しているようです。
 確かに、表面利率は素晴らしく、素晴らしい商品に思えるのですが、決してオススメできない極めて危険な金融商品です。

 再度記事を引用します。

銀行は金融派生商品を使って金利変動リスクを抑えている。
 とあることに注目しておきましょう。
 端的に申し上げて、金利変動リスクを回避しているのは銀行。金利変動リスクを背負っているのは預金者ということになります。

 この類の新型定期預金することは不合理です。自信満々で購入を見送りましょう。中途解約で大損も 満期特約付き定期預金は慎重にで紹介した五十代女性のような憂き目に遭うのは避けたいものです。

 「後悔先に立たず」です。

PS.商品の性格が異なりますので一概に推奨できませんが、金利変動リスクに備えたいのならば、個人向け国債(変動10年)を活用すべきです。


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グーグルアースのススメ

 最近のお気に入りソフトがGoogle Earth。こいつがスグレモノです。
 「衛星写真に基づいた、パソコン上で扱える地球儀」とでも表現すればいいのでしょうか?世界中をいろいろ見られて面白い。

 例えば、現在F1開催真っ只中のハンガロリンクサーキットの衛星写真がいとも簡単に見ることができます。下の写真はサイズを縮小していますが、実際にGoogle Earth上で見ると意外と迫力(?)があります。

 衛星写真を回転させたり、拡大縮小など自由自在だったりします。
 3D機能を使って、富士山を富士宮市方面から空撮(?)なんていう画像を作り出すのも容易です。

(↑この画像はクリックで拡大できます)

 以下は広島市(原爆ドーム周辺)。


 今回のエントリ、ご存じない方にとっては「何のことやら?」ということかと思いますが、そのような場合”グーグルアース”でググってみてくださいませ。
 当然ながら、このような応用を考える人も存在するわけでして、感心する次第です。



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2006.08.05

投資家に不利な「分散型投信」が人気を博する現状について

 NIKKEI NETに気になる記事が掲載されていました。分散型投信、残高2兆円突破・「リスク抑制」で人気というものです。

 国内外の株式、債券、不動産に投資する「分散型投資信託」に個人マネーが流入している。残高は2兆円を突破し、この1年でほぼ10倍になった。資産の分散効果で値下がりリスクを抑えようとの商品設計が人気につながったとみられ、団塊世代などの購入が目立つという。

 投信の多くは「株式型」や「債券型」など特定の分野に集中投資している。これに対し「分散型」は不動産も含めて広く運用するのが特徴。QUICK・QBRによると現在の残高は約2兆1600億円にのぼり、商品数も昨年初めの3本から51本へと増えた。

 「分散型投信」は投資家にとってのメリットが極めて少ない商品だと思うのですが、人気を博しているようです。

 一般論で申し上げて、投資信託は高コスト。分散型投信はなおさら。
 使い勝手(?)に優れるというメリットはありますが、「「分法ファンド」は年金向き?」や「ファンド・オブ・ファンズはいいこと尽くめ?」などで触れたとおり、私はオススメしません。

 引用記事にあるような商品に対して、さほどの疑問もなく投資していらっしゃる方には、「投資バカ」につける薬を処方差し上げたいと思います。

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2006.08.04

金融政策と株式投資

 ウォーレン・バフェット氏の言葉を紹介します。

グリーンスパンFRB議長が、今後2年間の金融政策をそっと教えてくれたとしても、私の投資行動には何の影響も与えない。
株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド190ページより引用)

 ウォーレン・バフェット氏の言葉はこのblogで何度となく引用していますが、私たちに示唆を与えてくれることが多いです。

 金融政策によって、あらゆる金融商品は直接間接の影響を受けます。金利や為替の動向には配慮するべきなのですが、さりとて、金利上昇局面が想定されるからという理由から闇雲に、株式投資の比率を下げることが合理的な行動だとは思いません。

 長期的な運用に耐えられる資金があるならば、株式への投資を推奨します。自分自身のためにも、社会全体のためにも。
 私には、株式投資が不合理であるという根拠を見出すことができません。過去と同様、株式投資の未来も明るいと確信しています。そんな株式市場から距離をおいてしまうのはもったいない。そのように考えています。



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2006.08.02

新型定期預金(仕組み預金)の解約コスト

 このblogで何度も紹介している、決してお薦めできない金融商品、それが「満期特約付き定期預金」です。「仕組み預金」や「新型定期」などと称されることもあります。

 これらの商品は、他の預金商品と比較すると比較的高金利を享受できるというメリットはあります。もちろん、メリットの裏側にはデメリットもあります。「銀行が決定した満期までは預金を解約することができず、解約が認められた場合には大幅な元本割がありうる」というものです。

 仕組み預金にお金を預ける場合には、いかなる事態が生じようともひたすら満期まで耐え忍ぶ経済力と精神力が不可欠です。さもないと、東京新聞で報じられているような悲しい事態に遭遇することになります。言葉は悪いのですが、預金というオブラードに包まれた非常に悪質な金融商品です。
 具体的な商品名としては「新生銀行のニュー パワード・ワンやパワード・ワン プラス」「あおぞら銀行のエクセレント・ファーストやエクセレント・ファーストV」が比較的有名ではないかと思います。

 仕組み預金で最大の疑問は「中途解約で元本割れの可能性があるのは分かったけれど、具体的にどの程度なの?」ということがイマイチ分からないということです。
 過去に、悪質な新型定期預金という記事などで、金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレかなどを参考にしながら、損失の水準を推測したことはあるのですが、それは「当たらずとも遠からず?大ハズレはしていないだろう・・・」という程度のものでしかありませんでした。

 この疑問に対して、eBANKが一つの回答を示していました。

 商品の詳細はリンク先を参照いただきたいのですが、新型定期の一種、パーカッション10の注意書きには、解約費用について、

パーカッション10は原則として解約できないことを条件に好金利を実現していますので、中途解約すると解約費用が発生し、元本割れする場合があります。この解約費用は満期日までの残存期間や経済情勢によって変動します。

たとえば、預入後すぐに解約すると、約5%プラス諸経費の解約費用がかかります。また、申込みの1年後に残りの預金期間が9年で解約する場合、市場金利が現在と同程度であれば、解約費用は約2%プラス諸経費と予想されます。残りの預金期間が9年で、市場金利が現在より1%上昇していれば、金利上昇分として約9%(1%×9年)の解約費用が加わると予想されます。

 と記載されています。
 同じく、パーカッション4では以下のような注意書きがあります。
パーカッション4は原則として解約できないことを条件に好金利を実現していますので、中途解約すると解約費用が発生し、元本割れする場合があります。この解約費用は満期日までの残存期間や経済情勢によって変動します。

たとえば、預入後すぐに解約すると、約2%プラス諸経費の解約費用がかかります。また、申込みの1年後に残りの預金期間が3年で解約する場合、市場金利が現在と同程度であれば、解約費用は約1%プラス諸経費と予想されます。残りの預金期間が3年で、市場金利が現在より1%上昇していれば、金利上昇分として約3%(1%×3年)の解約費用が加わると予想されます。

 開示されている情報から、金利が上昇すれば上昇するほど、多額の解約費用が必要になることが伺えます。金利がほんの数パーセント上昇するだけで、解約費用は驚くほど多額になりそうです。

 改めて申し述べておきます。私はこのような金融商品は利用すべきでないと考えています。
 得られる上乗せ金利はほんのわずか。それと引き換えに失うものがあまりにも大きすぎます。


PS 預金者にとって不利な仕組みの新型預金について、イーバンク銀行が解約費用の目安を開示していることは評価に値すると思います。預金者にとって悪い情報も開示しているのですから。解約費用に関する記述を読んだ上で、この預金を利用する方が存在することを考えると、少々複雑な気持ちになりますが・・・。


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ビルニューブ、ハンガリーGP クビカと交代!

 Nifty F1にビルニューブ、ハンガリーGP クビカと交代!という記事が掲載されていました。

『BMWザウバーF1』チームは、1日(火)今週行われるハンガリーGPで、ジャック・ビルニューブに代えて同チームの第3ドライバー&テストドライバーであるロバート・クビカ(21歳:ポーランド)を起用することを明らかにした。
 残念。
 このまま引退に追い込まれてしまう可能性すらあると思います。

 最近、精彩を欠いているのは否めませんが、ジャック・ビルニューブ氏は好きなドライバー。勝手に二度目の捲土重来を期待するところです。




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