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2006.07.19

投資ファンドとは何か

 北村慶氏の著作、投資ファンドとは何か 知っておきたい仕組みと手法を購入しました。貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵に続く良書です。

 本書は投資ファンドについて記述されたものですが、単に投資ファンドの手法を解説するのみならず、個人投資家にも有益な情報が多数含まれています。
 例えば、第一章では「不動産投資ファンド」について解説がなされています。そして、不動産投資ファンドについて読み進めていくうちに自然に「レバレッジ効果」などについて、基本的な知識を得ることが可能になります。
 「レバレッジ効果」は不動産投資の実施有無に係わらず、投資にあたっては必要不可欠な知識です。単純な「住宅ローンを活用してのマイホーム購入」に即座に応用可能ですし、株式の信用取引など、あらゆる投資行動に幅広く応用可能な知識です。

 序章には以下のような記述があります。

 本書では「投資ファンド」の高いパフォーマンスを支える金融の知恵(リテラシー)----、具体的には、
 ○価値を算定する「DCF法」と「割引率(不動産投資においてはキャップ・レート)」、
 ○分散効果によりリスク・リターンを改善する「ポートフォリオ理論」、
 ○高利回りを実現する「レバレッジ効果」、
 ○投資手法の2台潮流である「アルファ(α)戦略」と「ベータ(β)戦略」、
 ○投資成績の優劣を判定する「シャープ・レシオ」、
 ○投資の利回りを測定する「IRR」
  等について、実例に基づいて解説する。
(12ページより引用)

 実際、本書を読み進めていけば、かなりの金融知識の習得が可能であると思われます。

 そして本書はもちろん、ヘッジファンドや企業投資ファンドについても触れられています。そこでは「ニュースで見聞きした、なんとなく理解できるけれども、なんとなくしか理解できないあの言葉」についても、無理なく理解できるような記述があります。

 投資ファンドの功罪両面を知り、私たちのファイナンシャル・リテラシーを高めることもできる書籍です。

 最後に、本書の「おわりに」から引用させていただききます。

 本書のテーマではないが、最後に、個人投資家からみた「投資ファンド」について見解を述べておきたい。

 結論だけ言えば、一般の個人投資家は国内外の「株式」と「債券」をポートフォリオの基本に据え、「投資ファンド」への投資は行わない、あるいは、行うとしても限定的な資産配分割合とすべきであると考える。
 分からないものはやらない----というのは投資における基本原則である。

 北村慶氏がなぜこのような結論に至ったのか、どうしてヘッジファンドのような投資ファンドへの投資が積極的に推奨されないのか、その理由を知りたい方は、投資ファンドとは何か 知っておきたい仕組みと手法を一読されることをオススメします。

 非常に細かなことですが、新書版でかさばらないのも嬉しい限りです。



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